210228 【危険】二子山
「秩父のジャンダルム」「クレイジーマウンテン」「鬼の二本角」こと秩父の二子山に登ってきました。
先に注意喚起しますが滑り止め&怪我防止のグローブとヘルメットは必須(ナイフみたいに尖った岩も多い場所です)と最低限、槍ヶ岳山頂を鎖使わずに登れるくらいの技術は必用と強く感じました。
また、一般登山道と大違いで岩場もアプローチもとにかくルートがはっきりとしていないので、下調べをしっかりと行ってください。
ちなみに過去、字面が一緒というだけで大相撲の二子山親方が事故防止キャンペーンの呼びかけに来たこともあったりします。
アプローチは南側斜面から、これが後々後悔することになるとは……
最初は細い登山道なのですが段々と沢筋を登ることになる上、とにかくルートがわかりにくい酷い道なので非推奨。
ここからがとにかくわかりにくいのです。
おまけに堆積した落ち葉で踏み抜きもありますので慎重に進みます。
沢筋を登り、分岐では左が正解。
ここからいきなりリボンが途切れ、ふと左に目をやるといきなり道らしきものが現れるので直登。ここから上はルートが消えることもなくちゃんと登れました。
そしてドンドコと進んでいくと又峠、ここから東岳、西岳へそれぞれ登る形になります。ちなみに難易度としては東岳<西岳となっています。
先に東岳を登るのがいいのではないでしょうか。
とか言いつつ僕は西岳スタート。
twitterで有名な看板。
先行の方々がいらっしゃり、ありがたくルートを参考にさせていただく。
斜面に鎖が付いていた名残でボルトが残置されているので、基本的にはそれをなぞっていく形になります。
ホールドが多く掴みやすく、落ち着いて登れば問題ないですが、斜度が斜度なので足を滑らせれば確実に死ねます。少し登って怖いようであれば迷うことなく引き返しましょう。
三点確保を確実にしっかりと。
運動強度が高く、ジオラインの上にソフトシェルだと熱くて汗が……
切り立った岸壁を登り終えると、急登ではあるもののほっとできる道が現れます。
山頂!先行者の皆様と談笑させていただき、東岳の情報もゲット。
先行の3名様は荷物をデポして下り、また登り返しに行きました、マジかよ。
頂上からは大変見晴らしが良く、低山に分類される標高ながら素晴らしい眺めです。
僕は岸壁を下らず、一般ルートを下るべく激ヤセ尾根を伝って西側の端へ。
振り返ればまたお一方が。
こえー!!
下ばかり見ているとルートを見失いがちになるくらいの痩せ尾根、きちんとホールドを確保しながら進みます。
尾根からの下りで怖かったのがこの二箇所、トラロープって滑るから使いたくないんですよねえ……
登山道直前のこの垂直岸壁を下るのもなかなか骨が折れました。
登山道へ、やっと緊張が解けていきます。
途中、残置されたヌンチャクのある壁に遭遇、やはりこういうところを登りに来る方々もいるようです。
又峠まで戻り、今度は東岳へ。
唯一の難所はこの鎖場のトラバース、掴めそうな箇所があまりなく目の前にはハングが。
トラバースを超えると急ではあるもののクライミングというほどではない岩場が続きます。
とはいえ足滑らせたら確実に死ぬので一歩一歩確実に進みましょう。
尾根へ出ると西岳がドーン!!
あの斜面登ってたとかアホか。
いざ東岳へ、途中も怖いですぞ。
山頂!西岳を眺めつつコーヒーなぞ楽しみました。
南側斜面を見てみると残置ロープ、ここも登る方がいらっしゃるのね……
東岳は西岳と違い、ピストンで戻るのみとなります。
そして又峠へ!
ちなみに南側にクライマーの皆さまが集結して次々と登っておられました。
そして南側アプローチを下り。
砂利と落ち葉が怖くて怖くて、もうここは二度と使わねえ!!
というわけで本日の冒険でした。
ヘルメットとグローブは必須だ、約束だぞ!!