僕の夏休み2020 : 我が愛しの白神岳
弘前の夜明け。
夏季休暇を取得し、以前から興味のあった東北の山を攻める旅をすることにしました。
僕の両親は共に青森出身。子供の頃にはねぶたを生で観て大興奮し、スーパーマーケットと言えばユニバースという程には刷り込まれています。
また、若い頃に白神山地の特集を観て以来、いつか行きたい場所のトップになっていたこともあり、今回選ぶことにしました。
東北道経由で弘前で一泊、夜中に出発し白神岳登山口へ。
8月1日から梅雨明けとなったこともあり期待に胸を膨らませながら途中の朝焼けにしばしば足止めを喰らいます。
白神岳登山口自体は鉄道の本数も大変少なく、基本的にマイカー前提となっています。
もしくは麓の白神山荘に一泊し、ご主人に送り迎えしていただくという手もあります。
さて白神岳登山口には小屋があり、ここには休憩所とトイレ、そして飲用はできませんが立派な流しもついていてキャンプ場の施設のよう。
登山開始、暫く歩くと登山届を出すための小屋があります。
ここにはレンタルの熊鈴もあるようですが今回は出払っているようでした。
白神山地は世界遺産ということもあり、保存地域に関しては立ち入りに申請を要します。原則として人の手を加えないことから、一般的な山歩きのようなものは出来ないですね。
白神岳の登山道は基本、鬱蒼とした樹林帯となっておりこの日は気温は低いものの湿度が大変で、汗を絶え間なく流し体力を消耗させられました。
頂上付近の分岐点まで、中間点近くにある「最後の水場」。ここではたいへん冷たく美味しい水が補給できました。
ここの手前までもいくつか小さい水場はありタオルを濡らすなどしてリフレッシュすることが出来ます。
いやもうほんと、大峰分岐までが長いのと景色が楽しめずに精神的に疲れるのです……
苔むした朽木なども豊富で、好きな方にはたまらない。
登って登って、ようやく大峰分岐へ。
ここからは平坦な稜線を歩き、一気に視界が開けて綺麗な展望を楽しむことが出来ました。
ただし笹の背が高く、基本東側か西側どちらかの景色しか楽しむことが出来ません。
ああ、僕は遂に来れたんだ、憧れの景色を拝むことができるんだ。と感慨にふけりながら小屋へと歩を進めます。
すげえ量のトンボ!!このおかげでアブに刺されることは皆無でした。
避難小屋に到着、3階建てのここは昨年改装されたそうで中はヒバのいい香りが充満。銀マットや棚に寝袋も常備されておりありがたく使わせていただきます。
トイレも清潔な部類で、世界遺産としての気合を感じます。
そして山頂へ、色々と動き回りながら写真を撮りまくり、日没と日の出の撮影ポイント探しに精を出します。
昼間は大変な量のガスでしたが、ガス大好き人間としてはありがたい限り。
ここの特徴として、海のすぐそばであり稜線から日本海を拝むことが出来ます。日没に大期待。
タイムラプスなど撮りためながら日没へ、なんじゃこりゃあ!というくらいにかっこいい雲と太陽の共演を拝むことが出来ました。思い入れもあり、感動の度合いが今までで一番だったかもしれません。
太陽から離れた景色も、空に大変綺麗な色が付きとても美しかったです。
日没、とても幻想的な光が広がり心から来てよかったと感じます。
星も狙っていたのですが、残念ながら夜は雲が厚くなってしまい撮ることが出来ませんでした。山頂でご一緒した方によるととてつもない天の川が観られるのだとか。
何度か空の様子を見るため起きながらも睡眠を十分に取り、そして朝へ。
こちらも雲と光の共演が大変綺麗でした。少々太陽は隠れ気味ではありましたが。
撮影も一通り終わり、別れの時間がやってきました。名残惜しさを感じつつも、下山を開始していきます。
下山中は精神的余裕があるので色々と撮影。
そして下山。この後は温泉で汗を流し十二湖散策をし、財布をなくし温泉へ取りに戻り、そして次の目的地へと続くのでした。
タイムラプス、今回は白神岳と終盤に立ち寄った角田山です。