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色空間の広さとAdobeRGB比とカバー率

カラープロファイルの持つ色空間の広さとは具体的にどのくらい違うのでしょうか。

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 上の画像で黒が Adobe RGB 、青が ProPhoto RGB、黄色がsRGB となりこれだけ色空間に差があることがわかります。

ちなみに Lightroom では

Adobe RGB:ライブラリ、マップ、ブック、スライドショー等
ProPhoto RGB:現像モジュール

というようにモジュールにより仮の表示プロファイルが切り替わっているようです。
最終的な書き出しまでは、仮のプロファイルに随時マッピングし直されて表示が行われます。

Adobe RGB に対し Apple が推している DCI-P3 との対比は以下のようになり、それぞれ得意とする色が少し異なります。

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ちなみにオフセット印刷をターゲットとしたJapanColor2001Coatedとは以下のような対比になります。

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わずかではありますが Adobe RGB と比べ、飛び出ている部分がありますね。
カラープロファイルによっては、お互いに描画できる色、できない色が発生してきます。

ここで、僕の手持ちのディスプレイ二台をキャリブレーションしたものを見てみます。
青と黄色、それぞれAdobe RGB カバー率が99%、98%のものとなっています。

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ディスプレイが表現できる色は上記の青、黄色のラインとなりかなり似かよった結果になっていますね、ここで重要なのはディスプレイスペックの「カバー率」という表現になります。
広色域ディスプレイで「Adobe RGB比」「Adobe RGBカバー率」という2つの表現が使われますが、重要なのは「カバー率」となります。どれだけ Adobe RGB の持つ色を描画できるかということですね。

対して、「Adobe RGB比」は Adobe RGB の持つ色を表現することが80%しかできなくても、その他の色がめっちゃ描画できれば数値を盛ることができてしまいます、単純に描画できる色域の面積比だけを比べているわけですね。

例えば、Adobe RGB比だけをスペックに出しているディスプレイはもしかすると不得意な色が存在するかもしれません。
DCI-P3なんかはAdobe RGB比だけで見れば結構いい数字を出すんじゃないでしょうか。

ディスプレイ選びの際は、ここをよ~く注意しましょう。